ビックリ日本

レトロな銭湯を中国人が初体験!日本独特のお風呂文化にビックリ


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中国人リポーターが、「ビックリしたことがある」と言って連れてきてくれたのは、大阪・住吉区にある「万代湯」さんです。

 

彼は、日本の公共浴場と説明してくれましたが、日本人はこういった場所を、「銭湯」と呼びます。

 

レトロで少し怪しげな雰囲気にビックリする気もしますが、彼がビックリしたのには他の理由もあるみたい。早速、お邪魔してみましょう~!

 

「こんな小さなところにブーツなんか入らないよね」とレポーターが語るように、ここにはスニーカーをいれるので精いっぱい。最近のお店ではブーツも入れることができるような大きなサイズの靴箱が用意されていたりしますが、この銭湯が作られた1950年にはブーツなんてなかったもんね。

 

さて、次に向かったのは、脱衣所。洋服を脱いだり、のぼせたときに涼んだりする場所です。古いマッサージチェアなんかも置いてあります。

 

と、ここでレポーターは珍しいものを見つけたみたい。

「年代物の体重計ですね」と紹介してくれたこちらには、2種類の数字が並んでいます。

 

「5、10と並んでいる方はkgで、1、2と並んでいる方は日本の“貫”という単位」と日本人カメラマンが教えてくれました。

撮影当時57歳だったカメラマンが小学生のころの体重は7~8貫だったそうで、少なくとも50年前はこの単位を使っていたそうです。

ちなみに一貫は約3.7kgだそう。

「貫」は、お寿司を数える時も、「マグロ一貫」と使いますが、これは、寿司を握る時の力を「一貫の氷を重しにしたくらい」と表現したことが由来だとか。(※諸説あり)

 

浴場には3種類の湯船があります。

 

一つは大人用、そしてもう一つは子供用で少し浅い湯船になっています。

 

「ここで休憩したり、お話したりできます」とレポーターが腰をかけて教えてくれたこの段差は、関西特有のもので、関東にはないんだそうですよ。

 

そして最後は、電気風呂。

電気が流れるお風呂です。もちろん、強力な電気が流れるわけではありません。(※死んじゃいます)

人体に影響がない微弱な電気を流すことによって、血行を促進してくれるようですよ。

 

さらに日本の銭湯には入り方に独自のルールもありますが、そちらはぜひ、動画を見て確認してくださいね。

 

さて、ここまで沢山の銭湯の魅力を紹介してきましたが、外国人が一番ビックリするのは、この人の存在ではないでしょうか。

 

実際、「日本の銭湯にきて一番驚いたのがここにいる人」と紹介されたのは、「番頭」さん。

そりゃ、女湯と男湯の間にいるんだもの。何やってる人?!と気になりますよね。

 

番頭さんは、お客さんから入浴料を貰ったり、脱衣所で問題(盗難や喧嘩)が起きないかを見守る人のことを指します。また、お客さんとお話をしたりし、明るく開放的な銭湯の雰囲気を作っている方でもあります。

「男の人も女の人も見えてしまう~」と少し楽しそうなレポーターですが、女の人の裸が見れる~なんてウキウキしながら座る場所では断じてありません!!

 

脱衣所に戻る前に体を流すこの場所も、この銭湯では女湯とつながっていますが、のぞきなんか絶対してはいけませんよ!!見えるかな~って想像するだけにしておきましょうね。

 

最近は神戸で「神戸三十九箇所オフンロ巡り」(神戸の銭湯をお遍路のように巡るイベント)なども開催されています。この機会に、全国各地のいろいろな銭湯に足を運んでみてはいかが?

 

 

 

この記事の動画はこちら

投稿者KAPPA(日本)