2020.03.10 Tue
中国人・台湾人と一緒に働く日本人が新型コロナについて思うこと
新型コロナの影響で今、日本では深刻なマスク不足に陥っています。
更に根拠のないデマが流れ、トイレットペーパー・ティッシュまでもが買い占め騒動になる事態…。
情報に踊らされた日本人たちの混乱が目立っています。
3月1日に道頓堀のドン・キホーテに行って、マスクの在庫状況を見てきました。
いつも外国人観光客で賑わっているのに店内は割とガラガラ。
マスクはちょうど入荷されたタイミングみたいで結構ありました。
主に花粉対策用でちょっと割高マスクではありますが、
「日本製」「花粉=ウイルスを防ぐ」というポイントを強調したポップが新型コロナ対策も匂わせている感じですね。
中国語でもポップありましたが、今は外国人の姿は少ないのであんまり意味はなさそう…。
また、同じく陳列されていたのがこちら。
首にかけるだけの除菌ブロッカー。
30日間有効とのことで、これこそどこまで効果あるのか目に見えないのでわかりませんが、購入して試しています。
こういった空間除菌系グッズも結構売れている模様。
あとこちら。
除菌ハンドジェル。お出かけ時にパッと使える手軽さ、ドアの取っ手や電車のつり革を触った後など接触感染を防ぐ手段として大活用なのでめっちゃ売れていました。これを1ケースまるごと買う方が数名いました。
こういった状況を見て思うのは、目先の日用品の確保にとにかく必死。
もちろんそれも大事ですが、新型コロナに対する知識と、理解した上での危機感が他国に比べて低いんじゃないかと感じます。
私は今外国人のスタッフと一緒に仕事をしていますが、中国人・台湾人の子たちの話を聞いていると我々よりももっと危機感を高く持っていました。
日本経済新聞では、世界別の感染者数の推移をビジュアライズ化させたページを公開しています。
これの推移を日毎で見ていても、台湾やフィリピンでは感染者の拡大を防いでいることが見てとれます。
(そもそも検査を行っていない地域もあり、一概にこのグラフが全てではないですが)
これは早くから政府が徹底した厳重な対策をとっていた結果だと思いますが、日本ではどうでしょうか?
毎日ニュースで何かしらの発表がされますが、後手後手に回っている印象を個人的には受けます。
それは、この新型コロナの恐ろしさ、危機感という意識が国民含め全体的に低いからなのでは、と。
先日、台湾人スタッフが教えてくれたのが、とあるYouTubeチャンネルの動画でした。
この動画は、武漢に住む中国人カメラマンのドキュメンタリー。
看護師をしている彼の奥さんが新型コロナに感染、自宅治療で非感染の彼とどう同居し闘病生活を送っているかをリアルに伝えています。
今も更新されていますが、奥さんの容態悪化や、武漢の街の様子などリアルな姿がそこには描かれていてとても衝撃的でした。
もしかしたら何ヶ月が先の日本もこうなるのかも知れない…。恐怖です。
でも、ぜひ同じ日本人に見てほしいと思いました。
ただただ恐怖を与えるだけは良くないと思いますが、これが今世界中で起こっている現象のリアルだと、私達の未来かもしれないと、それを受け止めることが重要だと感じました。
そして、世界のニュースではもっとこの新型コロナの恐ろしさをリアルに伝えるニュースがたくさん報道されていて、日本の情報番組で流れているニュースはそのほんの一部分でしかないこと、も少しずつ実感してきました。
手洗い・うがい・除菌…日常でできることは、もうみなさん身近なことなので毎日されていると思うのですが、そこからもう一歩、私たちは日本のニュースだけではなくもっと国際ニュースを見て、世界目線でこの問題を把握する必要があるのかもしれません。
投稿者KENT(日本)