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新型コロナで今、中国入国がこんなに厳しいの!?中国人の体験談公開!


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新型コロナウイルスが世界規模での拡散に移行している今、中国では政府によると国内感染収束の兆しが見え始めているといいます。

そこで感染の逆流を警戒し、検疫を更に強化する動きが始まっています。
でも、これだけ感染力の強いウイルスが、人口莫大な中国で本当に収束へ向かうのでしょうか?

正直、半信半疑ではあります。

でも、先日(2020年3月15日)私の中国人の知人が実際日本から北京へ渡航し、その時の体験談を聞いたら中国政府の「収束への自信」の根拠も分かってきました。

というのも、なんと10時間もかかる厳し~~い検疫が待ち受けていたというから驚き!
そこで、今回はその知人が中国入国で体験した壮絶な検疫の過程をご紹介します。

 

日本を出る前にもすでに厳重な体温チェックが!

空港のチケットカウンター前に、体温検査と連絡情報、直近14日間の感染国への渡航歴の有無を含む「健康申請書」の提出を行います。
そして搭乗する前に、さらに体温検査。しかも2回!すでに厳しい…!

 

飛行機内はガラガラ!

普段中国観光客でいっぱいの北京行きの機内、今は真逆でガラッガラ!感染を防ぐためか、席は空けて座るようにしています。一列8席だと3人が空けて座る感じ。厳しい…!

 

北京に着陸!でもすぐには降りられない

機体や荷物の消毒のためか、すぐ飛行機から降りられず、預かり荷物の搬送もすぐ行われず、とにかくいったん待機です。
その間さらに「中華人民共和国出・入境健康申明卡」という中国側に提出する健康申請書を書きます。
ここで機内アナウンス。

「飛行機を降りた後は、各自荷物を持ちバスに乗って「北京中国国際展覧中心新館」に搬送、そこで各自の体温検査や、隔離予定の場所(知人の場合は自宅です)の申請などをして、その後皆さんは開放されます」とのこと。

この待機時間がなんと2時間!厳しい~…!

さらに体温をもう一度計り、やっと乗客は飛行機から降りられます。
すると外では全身防護服を着ている作業員がお出迎え。

【検疫開始からおよそ2時間経過】

 

空港内でも集中管理!

入国審査を通った方々は管理しやすいのか、空港内の一か所に集められ、そこにすべての旅行者の預かり荷物が搬送されていきます。
周りは全身防護服姿の作業員たちだらけ!まるで映画の中!?

荷物も検疫と消毒をしているのか搬送されるまでだいぶ時間がかかりました。
自分の荷物が届き次第「北京中国国際展覧中心館」行きの専用バスに乗って移動!

このバスを先導するのが、まさかのパトカー!!きっ…厳しい!!

【検疫開始からおよそ5時間経過】

 

 

深夜になろうが検疫は怠らない!

「北京中国国際展覧中心館」に到着。ここでさらに体温検査と14日隔離予定場所の申請、14日間隔離の同意書(違反の場合は違法行為と見なされる)と住宅団地組合との連絡。
もろもろ全ての審査と申請が終わったら、開放されます。

今回の知人の隔離場所は自宅。や~~っとほっとする場所に帰れます。

ただし!そこまでの移動は、感染を防ぐため知人や家族のお迎えは禁止!指定された運転手が一人一人自宅まで搬送します。運賃は無料だったのがせめてもの救い(笑)

【検疫開始からおよそ10時間経過】

 

帰宅後の隔離も徹底管理!

自宅でホッとできると思いきや、なんと家の玄関ドアに、
「ここの住民は最近入境し14日間の隔離を義務付けられています」という通知の紙を貼って、周りの住民たちに知らされることになります。

さらにここの団地組合から電話での体温の報告が義務付けられます。
家に帰ってからも、厳しい~~~!!!

 

以上が知人が北京で経験した検疫の全過程、いかがでしたか?
本人もその検疫の厳しさにビックリしたそう。
そして、北京空港で全身防護服の作業員姿を見たときに、日本の空港はまだのんきで平和なんだなと実感したそうです。

この体験談を通して、今の中国のリアルな姿を覗き見できたと思います。そこでこのおそろしい病気に立ち向かうべく、何かを感じていただければ嬉しいです。

国によって制度や体制が異なるので、中国と全く同じようにするのは難しいと思いますが、私たちも外出の際のマスク着用、こまめに手の消毒など、身近に出来ることから最善の努力をしていきましょう。

[投稿者:SON(中国)]

 

 

 

投稿者KENT(日本)