2020.04.02 Thu
日本のトランプ!?花札にまつわるビックリエピソード
中国人の私が日本に来た時、なにかカードゲームが欲しいと思って100均のお店へ行きました。
そのとき、トランプの横に置かれていたこのカードが気になりました。
そう「花札」。
なんだこのカード?まあ安いし買ってみよう!と思って買ったのですが、この花札が外国人にとっては面白いポイントがいろいろあるのを発見しました。
今回はこの花札の魅力を中国人の目線でご紹介します!
柄が綺麗!そして日本的!
花札のカードたちはこんな感じ。
すごく派手!模様がきめ細やかで美しいでしょ?とても日本的ですよね。
花札は、日本の四季や花鳥風月をテーマとして絵柄が描かれています。
初めて見た時は、カードに数字が全く無くて絵しか描かれていないので、付箋?しおり?何に使うの?と思ってしまいました。
花札は隠れギャンブルから生まれた!?
実は、江戸時代にかるたが大流行。
武士の間でギャンブルとして使われたため、幕府がかるたを禁止しました。そこで、幕府の目をごまかして隠れてギャンブルをするために作られたのがこの「花札」というから驚き!
だから数字や文字がないんですね。
花札は、4枚の同種類の絵柄が12セットあって合計48枚。それぞれ1月~12月を象徴する植物が描かれてます。
こんな感じ。
でも、例えば一番左のシリーズは6月を象徴する「牡丹」の絵柄なんですが、私の中国の故郷・洛陽市の花でもあります。
なので親近感がある花なんですが、調べてみるとこの花は実際は4~5月が旬だそう。あれ?ちょっと時期がずれてる?なんで?…不思議。
昔の日本人の絵心がスゴイ
花札を知らない人でもこれはご存じでしょう?
そう、“猪鹿蝶(いのしかちょう)”
イノシシと鹿と蝶のセット。でも私はこのイノシシが全然イノシシに見えなくてネズミかと思ってました。
では皆さんにクイズです。これは何の動物でしょう?
正解は「鳳凰」です。私は最初全くわりませんでした。これが鳳凰って…
日本の昔の人の絵のセンスに驚きです…!
日本人でも読めない!?不思議な言葉
最後に、このカード。なんて読むか分かりますか?
「あのよろし」と読んだ方、残念!違うんです!
正解は「あかよろし」。意味は「とても素晴らしい」なんですって。
日本人の先輩に聞いてみたら、こんな言葉知らなかった!と驚かれました。とても昔の言葉なんですね。
もうひとつ、これはなんて読むでしょう?
こちらは「みよしの」。
桜で有名な吉野山の、風流な呼び方らしいです。中国人の私には、この風流が全く理解できないですけど(笑)
いかがでしたか?
ちょっと調べてみるだけで、花札はなかなか奥が深くて面白いです。
今回はゲームのルールは紹介しませんでしたが、ゲームもとても面白いですよ。
もし興味があればぜひ調べて遊んでみて下さいね!
[投稿者:GUOTIE(中国)]
投稿者KENT(日本)