この通りは、京都の中でも特に古い町並みが印象的で、昔ながらの老舗のお茶屋や料亭が立ち並び、舞妓さんにも時々遭遇できるということで、外国人観光客には大人気のスポット。
そんな花見小路通り沿いに、素敵な甘味処があるのをご存知ですか?
それがこちら!「ぎおん 徳屋」
ここは「わらび餅」の名店として有名なんです。
「わらび餅」とは、でん粉をお餅のようにもっちり弾力のある状態にして甘く味付けをし、きなこや黒蜜をかけて食べる和菓子。
冷たくして食べると更に美味しく、透明感のある見た目やふんわり漂う甘さがどことなく涼しげな印象もあり、夏にピッタリのスイーツ。
日本人の皆さんは、こんな見た目をイメージしますよね?
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それが、このお店ではこの予想を裏切る「わらび餅」なんだとか…!
早速入店!2階席に案内されました。中はこじんまりとして温かい雰囲気。甘味処だけあって、女性のお客さんが多いです。
メニューがこちら。
今回は、気になる名物の「徳屋の本わらびもち」と、「特上抹茶宇治金時」のかき氷を注文しました。
(1,200円)
え?これが「わらび餅」!?なんだか予想外のビジュアルじゃないですか?
真ん中の器が「本わらびもち」。
左側には「きな粉」、右側には「黒蜜」がついています。
この真ん中の白い部分は氷なんですよ。
ゆっくりお箸で持ち上げてみると…
とろ~~~~~ん。
柔らかいを通り越して、かろうじて固形を保っているくらいのとろ~り具合。
スゴイ!
きな粉をふりかけ、黒蜜を垂らしていただきます。
食感がとてもなめらか!つるりと喉を通っていきます。和三盆糖が使われているだけあって甘さもとても上品。更にきな粉と黒蜜のハーモニーが絶妙!瞬く間に口の中に広がって溶けてなくなってしまう、この儚さ。
ああ…これは止まらない…!
わらび餅って透明なイメージがあったけど、こちらの「本わらびもち」は茶色っぽい。実はこちらは上質の国産本わらび粉100%で作られていて、その本来の色のままなんだそう。これこそが、本来のわらび餅ってことなんですね…!
(1,300円)
こちらもとても上品で涼しげな一品。思ったよりもボリュームある!別添えで抹茶シロップ、更に甘みがほしい方向けのガムシロップがついています。
かき氷のてっぺんには金箔が!
抹茶シロップをたっぷりかけていただきます。
中をスプーンでかき出すと…
ありました!つぶあんと白玉!かき氷のシャリシャリ感と、つぶあんと白玉のそれぞれの食感がいいアクセント!
抹茶の風味が口の中で上品に広がります。さすが宇治抹茶、すごく美味しい。抹茶シロップがそんなに甘すぎない味付けなので、たっぷりかけても全然大丈夫。
ボリュームが結構あったので、2・3人でシェアしてもちょうどいいと思います。
ぜひ、夏のシーズンに京都・花見小路に行かれた際には、避暑がてら、爽やかな涼菓を味わいに「ぎおん 徳屋」さんへ行かれてみては?
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「八兵衛明神」と名付けられたそこには、それぞれ【商売上達】【招恋】【幸福満々】【成績良好】【心身健康】【金運最高】【勝運良調】【家内安全】の意味が込められた計8体もの信楽焼のたぬきが、祀られています。
信楽焼とは、滋賀県の甲賀市・信楽を中心に作られる陶器のことで、このたぬきの置物がとても有名。一般的には商売繁盛の縁起物として、お店の軒先に置かれていることが多いです。
この一風変わった神社があるのは
しっぽりした雰囲気漂う柳小路です。
かわいらしい雑貨屋が並ぶ小路を進めば、道沿いに突然、本当に突然、その神社は現れます。
ふら~っと歩いていたらもしかしたら通り過ぎてしまうかも。
ひっそり、こじんまり、建立されています。
もともと「歓喜光寺」という、現在は山科にあるお寺の境内だった柳小路。そこには、“八兵衛” “七兵衛” “六兵衛”という3匹のたぬきが棲みついていたそう。
そのたぬきの八兵衛さんを祀っているから「八兵衛明神」と名付けられたワケなのです。なるほど、信楽焼のたぬきさんは八兵衛さんたちをイメージして置かれているということなのね…!
また、六兵衛明神は歓喜光寺の鎮守社であった錦天満宮境内、七兵衛明神は「丸二食堂」に祀られています。
ちなみにこの八兵衛明神は、小説作家・森見登美彦さんの京都本大賞受賞作である、「聖なる怠け者の冒険」の作品の舞台にもなっています。
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森見作品の舞台は、殆どが京都。
学生時代を京都で過ごしたからこそ知る地元の名店なんかが作品にふら~っと書かれていることも。
作品は翻訳やアニメ化、コミカライズもされているので、外国人観光客の方でも楽しめます。読んでみると、よりマニアックな京都観光ができるかもしれませんね。
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阪急河原町駅から徒歩3分なのに人のざわめきを遠く感じられる、人には内緒にしたくなるような、とっておきのお店があります。
「IKARIYA COFFEE KYOTO」
京都で大人気!人気ビストロ店「イカリヤ食堂」などで有名なIKARIYAグループが手がけるコーヒースタンドなんですよ。
ぽっと現れる白い壁、まぁるい看板、そしていろいろな大きさの窓枠を組み合わせたような不思議なデザインが目印。
キッチンがのぞけるカウンター、それから2人掛けのテーブル席が並ぶこじんまりとした店内は、自家焙煎の珈琲の柔らかい香りに包まれています。
エスプレッソ系はショコラ/フルーツの2種類から、ドリップ系はキョウト/ナチュレ/カジツミの3種類から豆を選ぶ事ができます。
豆の香りを確認できるので、好みの香りの豆を選ぶと◎。店員さんに味の特徴を聞くのもいいかもしれません。
コーヒーだけではなく、他のドリンク&フードメニューも充実!
今回注文したのはこちら。
(グリンティーラテ 400円、自家製焼きたてフォカッツァ ハニーレモン 250円)
グリンティーラテは甘さ控えめで茶葉の香りがほんのり広がってまろやか。
自家製のフォカッツァはレモンの酸味でさっぱりとした味わい。
(スパイスクラフトコーク 550円、米粉バウム 300円)
スパイスクラフトコークは、シナモンのようなスパイスがしっかり香るコーラ。ふわふわの米粉バウムクーヘンと一緒に食べると、ほのかな甘さを引き立ててくれます。
(カジツミ 380円、米粉バウム 白あんマロン 300円)
カジツミの豆で淹れたコーヒーはとてもフローラルな香り。キャラメルのような甘みがあり、実に「はんなり」とした味わい。
白あんマロンの米粉バウムはプレーンよりも、しっとりもっちりしていました。
モーニングタイム(8:00-11:00)には、選べるフォカッツァ2種、サラダとワンドリンク+テイクアウトドリンクの朝ゴパンプレート(550円)も!
テイクアウトドリンクまで付いてる!朝早くからの観光にぴったりのメニューですね。
電源やWi-Fiも完備なので、充電がピンチな時やちょっと調べものをしたい時にもうってつけですよ。
ほっと一息つきに、京都の細道に迷い込んでみてくださいね。
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スタンドと書かれたのれんが目印、こちらは「京極スタンド」。
2017年に開業90周年を迎えた大衆居酒屋で、お店にある大理石のカウンターやテーブルは、創業当時の物を使っているんだとか。
「作りものではないリアルな昭和レトロが楽しめる」と人気のお店です。
店外の食品サンプルからも、どことなく懐かしさを感じますね。
店内はお昼だというのに人、人、人!こちらはお昼12:00からの営業。
大阪に比べて昼飲みができる場所が少ない京都、私みたいな飲んべえ達は、みーんなここに集まっているのかもしれません。
卓上にメニューはなし。壁にかかったメニューを見てオーダーするスタイル。
注文すると、カワイイ伝票を渡してくれます。
こんな伝票は初めてで、金額のカウントの仕方に戸惑って皆でちょっとワタワタしました。ちなみにこれは960円です。
(ポテトサラダ 450円)
(豚天 650円)
(コロッケ 650円)
どんな居酒屋にもありそうな料理でさえどことなくレトロな雰囲気を感じてしまうのは、きっとこのスタンドの魔法のせい。
実際食べてみても給食や母の味を想起するような懐かしいお味です。特にコロッケはほっくほくな食感のじんわり広がる甘さが絶品!おススメ!
お勘定の時には、大きなそろばんや、今は見かける事がほぼないであろう形の電動式レジが登場。入る瞬間から帰る瞬間までずーっと昭和レトロを堪能できます。
女将の杉山和子さんの笑顔も素敵。この笑顔を見たくってまた行きたくなりそうです。。
定番の京都観光から少し気分を変えて、ここの昭和レトロの暖簾をくぐってみるのもいいかもしれませんね。
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こちらは「永正亭」。
明治時代に創業した老舗の蕎麦屋さん。中に入ると、店内はこんな雰囲気。
あー!なんだかとても懐かしい!まさに昔からあるお蕎麦屋さん!といった感じ。メニューを見てみると…
種類も多くて、そして値段がとてもリーズナブル!
そう、このお店はお手軽に京都の昔ならではの和食を楽しめるお店として、昔から愛されてきた名店なんです。
今回は豊富なメニューの中から、気になるうどん・そば・丼をそれぞれ1品ずつ注文しました。
(税込み620円)
「絹笠丼」とは、甘辛く炊いた油揚げと青葱を卵でとじた丼ぶりのことをいいます。(ちなみに京都固有の言い方で、大阪では「きつね丼」と言ったりします)
ふんわりした卵は京都ならではのあっさりめな味付け、甘辛い油揚げがアクセントになって、ご飯がすすむすすむ!ボリュームも意外と多いので、1杯で大満足。コスパも最高ですね。
(税込み550円)
甘口のおつゆに浸かった温かいうどんの上には、たっぷりの大根おろし、ネギ、天かす、きざみ海苔、そして卵!
こちらのお店の人気メニューの1つ「特田舎そば」を今回はうどんで注文しました。
これをふんだんにかき混ぜて…ズルズルっといただきます。
鰹だしの効いたおつゆと薬味たちが融合しつつも、それぞれ主張してきます。全部うどんと相性バツグンなので、あぁ口の中が幸せ…!鉄板の一品です。
(税込み750円)
この「にしんそば」も京都の名物料理。あったかお蕎麦に、甘辛く煮た「にしん」の甘露煮がどっしり乗っています。
おそばの出汁は、締まりのあるしっかりめの味。にしんの甘辛さと合い、こっくりとした味付けに仕上がっています。これもどこか懐かしさを感じて、安心する味です。
京都の繁華街近くでアクセスもとても便利、そしてコスパも高く、京都ローカルな雰囲気も味わえる!
外国人観光客の方にも是非行ってみてほしい素敵なお店です。
ただし、お店はそんなに大きくないのでランチタイムはすぐに満席になっちゃいますよ。少し時間をずらして訪れるのがオススメです。
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