今回は、日本の飴細工の師匠が飴細工を作る手順を紹介してくれました。永年伝えられてきた知恵と技術がそこには詰まっていました。
師匠は慣れた手つきで色々なキャラクターを作ります。
さまざまな種類の飴細工を作ることができるのは優れた技術だけではなくて、子供のような純粋な心を持っているというのも大事なポイントかもしれませんね。
台湾には「吹き飴」というものがあって、手順が似ています。でも、飴細工の用具は台湾の吹き飴の用具とちょっと違います。
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台湾の吹き飴機械は鉄桶や鉄板の組み合わせです。
でも、日本の機械は、なんと木材で作られてるんです!しかも自分で作るというから驚き!
そして、それぞれの作り方も違いますよ!
日本の飴細工は専門なハサミで飴を切ります。出来たての飴はアツアツなので持って切るのはきっと熱いはず!
台湾の吹き飴は「飴を切る」というアイデアはないので、師匠がこんなに熱い飴を平気で持っている様子を見ると、とてもすごいと思います!
師匠が食紅を飴に揉み込むと、飴が色鮮やかに!
このように他の色の飴も作り、それを組み合わせてバラが完成!
とても綺麗ですよね!食べるのがもったいない!あなたもやってみたいですよね?
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台湾の吹き飴の色は、日本の飴細工よりも単純。赤い食紅で飴を飾り付けだけです。
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台湾も屋台などで吹き飴が体験できますよ。ストロー状になった部分を吹きかけると、風船のように飴がふくらみます。
その形から「吹き飴」と言うんですね。
昔は日本の飴細工も口で吹いて形を作っていましたが、今は空気入れを使います。
ウサギの尻がどんどん丸くなりました!本物みたいですね。
師匠は本当にすごい!師匠の手にかかれば、ただの水飴も活き活きとした動物に!
見るだけだと簡単そうですが、永年の修行の賜物。
ただの花びらだけでもかなりの練習が必要です。まさに「石の上にも三年」!
それを考えると、心から感心してしまいます。
台湾の吹き飴も同じ。
昔から継承してきたものだからこそ、クリスタルのように透き通る吹き飴が生まれました。
日本の飴細工と台湾の吹き飴は、どちらも貴重な伝統的な文化。これからも長く続けられるように先人の知恵を継承してほしいと思うのでした。
[投稿者:ALICE(台湾)]
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はるか1000年以上も前に建てられた建物たちが、今でも美しい状態で残っているのは、その修復を専門に行う伝統的なお仕事があるからなのです。
その職業は「宮大工」。
国宝や文化財に指定されている木造の建造物をはじめ、非常に貴重な建物の建築や補修などを担当する大工さんです。
非常に幅広い知識や高度な技術を必要とします。日本でも「宮大工」という職業はあまり知られていないのではないでしょうか。
日本の伝統建築で注目すべきは「組木」という技術!
木材に切込みを入れ、パズルのように木材同士をしっかりと嵌めあわせて組み立てていくのですが、釘やボルトなどの金物を一切使わないんです。
なのに、圧倒的な強度!そしてパズルのような作りなので解体も楽!破損や腐った木材は新たなものに入れ替えることができる!などとても機能的。
こういった「組木」も宮大工が扱う技術の一つです。
実はこの日本の「宮大工」が、外国人から注目されているらしい…!
特に中国人に!
中国では、近年経済の急速な発達によって、どんどん新しいものに価値を見出す意識が高まり、伝統を受け継ぐ人たちがどんどんいなくなっています。
中国のお寺など破損してしまった木造の建築物を修復する大工さんが居なくなっているのが現状で、建物自体も木造でなく安易に修復が可能なコンクリートや煉瓦造に変わってきているらしいのです。
日本では、歴史的な建物を貴重な文化遺産として残そうという意識が高く、細々ではありますが「宮大工」という伝統的な職業がしっかりと現代まで受け継がれていることに驚きなんだとか。
中国人リポーターの孫くんは、そんな「宮大工」に興味を持つ外国人の一人。なんと大阪で「宮大工」を体験できる場所があることを知り、早速取材に行ってきました。
大阪・柏原市にある「宮大工養成塾」
ここでは、専門学校のように3年間寮に住み込みながら宮大工の基礎を習得する「宮大工養成コース」といった学習カリキュラムがあります。
実際に修繕の依頼が来たお仕事を通して学べるので、本格的な宮大工を目指す方にはこれ以上ない環境で技術を習得できますね。
そして、気軽に宮大工の知識や作業を体験できる「ハーフデイ宮大工体験」というのもあり、なんとこちらは無料!この宮大工体験が、外国人に沢山来てもらっているんだそう。
今回孫くんはこちらを体験してみます。
こちらが宮大工職人の金田優さん。宮大工に欠かせない基本的な作業を金田さんから教えてもらいますよ。
作業に必要なノミなどの刃物の刃先を研ぎます。きちんと刃先の角度に合わせてこすらないといけません。
「組木」をする際の、木材がハマる部分の穴を空ける作業です。これがまた難しい!少しでもズレて削ってしまうともうこの木材は使えないんだそう…!
木材の表面をカンナという刃物で薄く削って、ツヤ出しと防水効果を高めます。こちらも絶妙な力加減が必要です…!
基本の作業ですが、初心者の孫くんにはなかなか大変だったみたい。でも「宮大工」の繊細な職人技の素晴らしさに改めて気づくことができますね。
動画では、金田さんの実際のお仕事の様子、そして伝統技術に対する思い・外国人体験者などのお話、また宮大工養成塾で修行中の女の子にもインタビューしました!ぜひ見てみてくださいね!
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