2018.07.31 Tue
わたし?あなた?関西弁の「自分」はややこしい!
日常のちょっとした関西弁を紹介する「ワンポイント関西弁教室」。今回は「自分」という言葉を取り上げますよ!
え?自分って私のことを指すときに言う言葉でしょ?
って思いますよね。
でも、関西弁は別の意味もあるんです。それはズバリ「あなた」。
関西弁の「自分」は
「私」のときと「あなた」の時があるっちゅーワケです。なんともややこしい!
標準語で、少し乱暴な「てめぇ」という言葉があります。
これはもともと自分のことを指す「手前(てまえ)」という謙遜語から来ており、実はとても敬意を払った言葉なんだとか。
それがなまって「てめぇ」となり、相手自身を指す使い方が一般的になり、敬意を払うどころか、相手を見下す表現に変わってしまったのだそう。
関西弁の「自分」も「てめぇ」と似ていて、
もともとは自分のことを指すんですが、時代が経つにつれて相手のことを指す意味も持ち始めました。
相手を指す場合は自分と対等の立場か下の立場の子に使います。
なので相手を指す「自分」を使う時は、その人との関係性に注意!めっちゃ仲がいい友達や恋人、家族の間柄や、年下の子なら大丈夫。
例えばレストランでオーダーする時
「私、カレーライスにするわ。自分、何食べる?」なんて相手に聞いてみたり、
「自分めっちゃおもろいやん!」なんて相手を褒めたり、
日常的なシーンで結構使えます。しかもポイントは、「てめぇ」と違って相手を見下す表現ではない使い方も全然あるということ。
ただ、
「自分な、ほんま遅いねん!」
「自分なんもやってへんやん!」
など、相手を攻める等ネガティブなセリフのときに「自分」を使うと、更に相手に圧力を与えて見下す感じになっちゃいます。
是非、関西弁で「自分」を使うときには、ポジティブなセリフの時、親しい相手に、親しみを込めて使ってみてくださいね!
ほかの「関西弁教室」の記事一覧
投稿者KENT(日本)